この仕事を20年やってても、
オーダーを受けて、知らないカクテルっていうか、
聞いたことのないカクテルってあるものでして。
「お前の勉強不足だっ!」
と言われれば、まあ、それはそうなんですけど。
ただ、どこかのお店のオリジナル、なんてのは、
やっぱ、本なんかで頻繁に紹介されて、
よっぽどメジャーじゃないとわからないし。
つい昨日も、お客さんから聞いたことがないカクテルをオーダーされて、
結局、その方にレシピを伺って、お作りしたんですが。
自分で言うのもなんですけど、
僕はわりと、お酒関係の本に目を通すので、
頭のどっかにひっかかってて、結構憶えてはいると思ってるんだけど、
それでもやっぱし、知らないカクテルって結構あるんですよね。
じゃあ、新しいカクテルって、どうやって知られてく?っていうか、
メジャーになってくんでしょう??
今は、情報ってすぐに伝わりますよね。
インターネットとかあるから、
もうそれこそ、世界中にあっという間に。
でも、今のカクテルコンペなんかで優勝したカクテルは、
すぐに忘れ去られる(というより、あまり作って飲まれることがない)ような気がします。
逆に、昔のコンクール作品の方が、
今でもスタンダードとして残ってますね。
『雪国』とか『青い珊瑚礁』とか・・・。
他にもありますが。
これって、単純に「美味しい」「美味しくない」だけじゃないんだと思う。
当然、優勝作品って美味しいはずです。
実際作ってみると、「あぁ、美味しいね」ってのも多いし。
だから、情報が多すぎるのかな?って気もしますね。
あんまりにもたくさんコンクールがあって、
あんまりにもたくさんその情報があると、
かえって、その一つ一つの情報が忘れられちゃうって言うか、
記憶の片隅に留められてないんじゃないかな?って・・・。
こんだけ情報が錯綜する時代じゃ、無理もないとは思いますけどね。
まあ、そんなんで忘れられないほどに、
圧倒的に美味しいカクテル創れりゃいいんでしょうけど。
ほんと、できるなら、
いつか、そんなカクテル、創ってみたいですね。
バーで飲んでたら、隣のお客さんが頼んだカクテルが、自分の作品だった!
なんてね・・・。
ほんと、そんな事があったら、めちゃめちゃ嬉しいなぁ。
(まずないでしょうけど・・・)
聞いたことがないカクテル
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