またもやお久しぶりでございまして・・・(;一_一)
」
さて、今回は氷桶についてなんですが、『氷桶とは??』という方もいらっしゃると思いますので、ちょいとご説明をば。
僕らの仕事に不可欠なもの、というと、お酒やらグラスやら、或いはジュース類やフルーツなどなど・・・、そりゃ色々ある訳ですが、やはり重要なものの一つに『氷』が挙がります。
ホットドリンクや常温でのご提供のモノもありますが、多くは氷を使用します。
その氷ですが、使用する際に使う容器はお店によって様々だと思います。
ステンレス等のおっきめのアイスペールのようなものを使うお店なんかもあると思いますが、当店は木製の氷桶を使ってます。
だいぶ前、若い頃に働いていた店で氷桶を使っていたせいもあるんですが、木で造られた氷桶って氷の持ちがよいように思います。
金属製のものは熱伝導がよいため、氷が当たっている部分の溶けが早いように思うんです。
木製の氷桶は熱伝導がよくない分溶けが遅いように思います。
氷桶には中心に穴のあいた底板みたいなのがついてるので、溶けた水も氷には直接触れませんし。
ただ、この氷桶にも欠点はあるわけで・・・。
白木の状態の為、使ってると木がささくれ立ってくるというか、細かい木片が氷に付いちゃったりするんです。
充分乾燥させても、やはり使ってるとねえ・・・。
で、そんな時に目にしたのが、『バーテンダーズ・マガジン』という本に載っていた氷桶。
木曽さわらを使って作った氷桶に木曽の漆塗りの職人さんが漆を塗って仕上げた氷桶!
ヴィジュアルもさることながら、漆でコーティングされてれば木材のささくれもあまり無いはず!
ただ、これが結構なお値段でして…。
諦めていたところ、身近に救世主がおりました。
当店従業員M子さん、長野県は木曽の出身でして、なおかつ叔父さんが漆塗りの職人さんという事が判明!
もしかして作っている方が知り合いかも?という事で当たってもらったら・・・。
なんと、M子さんのお父さんが木曽さわらの氷桶を発注してくださって、それを叔父さんに塗っていただける、とのこと。
そして、それをいただけたのが先月の中ごろ、一月ちょい前でした。
←それがこちら。
どーですか? いい色合いでしょう!
もう、一目見た瞬間から、虜になった次第です。
漆のコーティングが施されているので、白木の場合は水分をぬぐっても木にしみ込んだ水っ気で氷が板にくっついちゃう事が多かったんですが、この氷桶はそんなこともありません。
見にくいかとは思いますが、底にはこういう風に板が一枚あるので、溶けた水分も氷には直接当たる事はありません。
また、コーティングされているせいか、氷を入れた時の音も『コーン』と甲高くっていい音です。
もう、いう事無し!のアイテムなんですが、ただ一つ、まだ使って一ヶ月なのに底板の塗装が少しずつ取れかけてきてるんですねえ・・・。
まあ、毎日氷を入れたりしながら使ってるので仕方ないとは思うんですが・・・。
もうちょい塗りを厚めにしてもらった方がよかったのか・・・?
でも、目下のお気に入りアイテムNo.1です!
願わくば、この氷桶に一杯入れた氷がすぐに無くなってゆくほどの勢いでお客様がいらしていただければ、などと思う今日この頃です・・・。